


2021年3月より、ソフトバンクはオンライン受付の新プラン「LINEMO」の展開を開始します。
LINEMOは、月額2,480円(税抜)の激安価格で20GBの大容量通信やLINE使い放題のサービスを利用できるのが魅力です。
ただしサービスにはいくつかの注意点もあるので、しっかり理解したうえで申し込むことが重要ですよ。
この記事では、LINEMOのメリット・デメリットやソフトバンクとの料金の違いについて解説します。
目次
LINEMOはソフトバンクが展開するオンライン向け新プラン

出典:LINEMO公式サイト(https://www.linemo.jp/)
LINEMOは、ソフトバンクが展開しているオンライン向けの新料金プランです。
ソフトバンクの子会社として、元々LINEモバイルという格安SIMが展開されていました。
LINEMOは、LINEモバイルに代わる新たな格安SIMの選択肢となっています。
LINEモバイルは2021年3月31日で受付を終了
LINEMOのサービスが開始される代わりに、LINEモバイルは2021年3月31日11時をもって新規申し込みの受付を終了します。
LINEモバイルとLINEMOは別のサービスなので、自動でプランが変更されるなどのシステムはありません。

現在LINEモバイルを使っていて、LINEMOに興味を持った方は、新しくLINEMOへ乗り換える手続きをする必要があることにご注意ください。
LINEモバイル公式サイトLINEMOは月額2,480円(税抜)で20GB使える!特徴まとめ

引用:LINEMO公式サイト(https://www.linemo.jp/)
LINEMOは、月額2,480円(税抜)の1つのプランで展開されるソフトバンクの新たなオンライン受付専用ブランドです。
LINEMOの主な特徴は、以下の表にまとめたとおりです。
LINEMOの特徴 | |
月額料金(税抜) | 2,480円 |
容量 | 20GB、速度制限時最大1Mbpsで通信可能 |
通話オプション | 5分かけ放題月額500円(税抜)、無制限かけ放題月額1,500円(税抜) |
国際ローミング | 対応(新規契約時は、4ヶ月目末日までは利用不可) |
5G | 対応 |
ギガノーカウント | LINEギガフリー(通話やトークが使い放題) |
eSIM | 対応 |

月間20GBの通信量を使い切っても1Mbpsで通信可能
LINEMOは毎月20GBの高速通信を行えるしくみで、20GBを使い切っても最大1Mbpsでの通信を行えます。
1MbpsあればメールやSNS、YouTubeの動画再生(480p程度まで)も問題なくこなせるので、速度制限中もかなり自由にスマホを使えるのがLINEMOの魅力です。


毎月スマホを使う時間が長く、たくさん通信している方にとって、LINEMOはとても魅力的な選択肢になりますよ。
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LINEMOでテザリングは無料で利用出来る!ソフトバンク他プランの様に申込も不要
LINEMOのテザリングは無料で申込も不要!20GB内で利用でき、データの追加も1GB500円。ただ、全ての端末で利用出来るわけではないので注意。
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音声通話は30秒20円、オプションで5分かけ放題や無制限かけ放題を提供
LINEMOはかけ放題がオプション式で、音声通話には通常30秒20円の通話料金がかかります。
5分かけ放題は月額500円(税抜)と割安、分数の制限がないかけ放題は1,500円(税抜)で利用できます。



LINEMOはLINEのトークや無料通話が使い放題の「LINEギガフリー」!
LINEMOでは、LINEのトークや無料通話を行っても通信量が消費されない「LINEギガフリー」のサービスが付帯されています。
LINEのトークや無料通話であれば自由に通信量を気にせず行えて、通話料・通信量消費の心配はありません。


5GやeSIMにも対応!
LINEMOは、最先端の5GやeSIMにも対応しています。
5Gは有料オプションで提供している携帯キャリア・格安SIMも多く存在していますが、LINEMOなら5Gに追加料金はかかりません。
物理的なSIMカード不要・データのダウンロードで使えるeSIMも未提供のキャリアがまだまだ多いですが、LINEMOならサービス開始時点から使えますよ。

海外でも使える国際ローミングに対応
LINEMOは、海外でもスマホを使える国際ローミングにで対応しています。
ただし、データ通信に関しては別途料金が発生し、ソフトバンクの「海外パケットし放題(1日最大2980円)」が適用される形となります。

また、新規契約時(ソフトバンクやYモバイルからの乗り換えや他社からのMNP以外)のみ、4ヶ月目の末日までは使えないことにご注意ください。
LINEMO公式サイト夏からはLINEスタンププレミアムも利用可能に!
2021年の夏より、LINEMOではLINEのクリエイタースタンプが使い放題になる「LINEスタンププレミアム」に対応します。
700万種類以上のスタンプを5個保有できるベーシックコースが、無料で使えるしくみです。
LINEでスタンプを使ってメッセージをやり取りする機会が多い方には、嬉しい特典ですね。
ソフトバンクまとめて支払いにも対応予定 ※4月中旬以降
LINEMOは、「ソフトバンクまとめて支払い」に対応予定です。
様々なコンテンツの利用料金をLINEMOとまとめて支払えるので、クレジットカードなどの支払い方法を持っていない方も安心ですね。
ただ、LINEMOが「ソフトバンクまとめて支払い」に対応するのは、2021年4月中旬以降を予定しています。
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LINEMOは残念ながらキャリア決済利用不可!代替案などは?
残念ながらLINEMOは現時点ではキャリア決済が使えません。代替案やキャリア決済が可能な格安SIMなどを紹介させていただきます!
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ソフトバンク・YモバイルからLINEMOへは手数料無しで移行可能
ソフトバンクやYモバイルを契約している場合、LINEMOへ乗り換える際の手数料はかかりません。
反対にLINEMOからYモバイルやソフトバンクへ戻る際も、手数料はかかりません。
とりあえずLINEMOに乗り換えてみて、自分に合わなかったら負担なくソフトバンクやYモバイルへ乗り換えられるのもメリットに挙げられます。
LINEMO公式サイトLINEMOに乗り換えるとどれくらい安くなる?ソフトバンクと料金を比較
LINEMOは月額2,480円(税抜)で20GBという、非常に安価な料金設定が魅力です。
ここからは、LINEMOとLINEMOを提供するソフトバンクの本家プランで月額料金を比べてみます。

1人で使う場合
まずは1人で使う場合の支払額を比べるため、ソフトバンクとLINEMOの料金プランを表にまとめました。
ソフトバンクとLINEMOの料金比較 | |||
ソフトバンク(ミニフィットプラン) | ソフトバンク(メリハリ無制限) | LINEMO | |
通信量 | ~5GB | 無制限 | 20GB |
月額料金(税抜) | 3,980円(~1GB)~、7,480円(~5GB)/半年間2,980~6,480円(半年おトク割) | 6,580円(3GB以下の通信量になった月は-1,500円) | 2,480円 |
見てのとおり、ミニフィットプラン・メリハリ無制限ともにLINEMOと比べて圧倒的に高額です。
安さ重視なら、LINEMO一択になりますね。
ただしメリハリ無制限には、無制限で通信できる(テザリング・データシェアは月30GB)というメリットがあります。
「LINEMOの20GBでは全く足りない!」という方には、LINEMOよりソフトバンクのメリハリ無制限がおすすめになりますよ。


家族3人で使う場合
続いて、家族3人でソフトバンクやLINEMOを使う場合の月額料金を比べてみました。

ソフトバンクとLINEMOの料金比較 | |||
ソフトバンク(ミニフィットプラン) | ソフトバンク(メリハリ無制限) | LINEMO | |
通信量 | ~5GB | 無制限 | 20GB |
1人あたりの月額料金(税抜) | 3,980円~7,480円/半年間2,980~6,480円(半年おトク割) | 6,580円 | 2,480円 |
3人での月額料金(税抜) | 11,940円~22,440円/半年間8,940円~19,440円 | 16,740円(新みんな家族割適用) | 7,440円 |
家族で使う場合も、ソフトバンク側の家族割などを考慮してもLINEMOの方が圧倒的に割安になりました。
LINEMOは、割引オプションなどの複雑なシステムがないうえで、ひたすらに料金設定が割安なのです。
LINEMO公式サイトLINEMOで使える端末は?
2021年4月時点、LINEMOで動作確認が取れて使える予定の端末は全部で41機種となっています。
メーカー | 機種名 | 対応SIM |
Apple | iPhone 12シリーズ | SIMカード/eSIM |
iPhone SE(第2世代) | SIMカード/eSIM | |
iPhone 11シリーズ | SIMカード/eSIM | |
iPhone XR | SIMカード/eSIM | |
iPhone XS、XS Max | SIMカード/eSIM | |
iPhone X | SIMカード | |
iPhone 8、8 Plus | SIMカード | |
iPhone 7、7 Plus | SIMカード | |
iPhone SE | SIMカード | |
iPhone 6s、6s Plus | SIMカード | |
iPad(第5、6世代) | SIMカード | |
iPad(第7、8世代) | SIMカード/eSIM | |
iPad Pro 9.7インチ | SIMカード | |
iPad Pro 10.5インチ | SIMカード | |
iPad Pro 11インチ(第1・2世代) | SIMカード/eSIM | |
iPad Pro 12.9インチ | SIMカード | |
iPad Pro 12.9インチ(第2世代) | SIMカード | |
iPad Pro 12.9インチ(第3・4世代) | SIMカード/eSIM | |
iPad Air 2 | SIMカード | |
iPad Air(第3・4世代) | SIMカード/eSIM | |
iPad mini 4 | SIMカード | |
iPad mini(第5世代) | SIMカード/eSIM | |
OPPO | Reno3 A | SIMカード |
富士通 | arrows U | SIMカード |
Pixel 4a (5G) | SIMカード/eSIM | |
Pixel 4a | SIMカード/eSIM | |
Pixel 5 | SIMカード/eSIM |

上記以外でもAQUOSシリーズやXperiaなどなど、動作確認予定の端末はいっぱいあるので、今後続々と増えてくるはずです。
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LINEMOで利用できる機種を紹介!他キャリアの端末を利用したい時の注意点まとめ!
LINEMOで使える機種の最新情報をまとめました!乗り換え前にソフトバンクオンラインショップで事前に購入もオススメ!
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LINEMOに注意点はある?気になるポイントを要チェック
ここまでLINEMOのメリットについて解説してきましたが、LINEMOには気をつけたいデメリット・注意点もいくつか存在しています。
それぞれ解説するので、自分にとって問題ないかどうか、申込み前にしっかり確認してくださいね。
より詳細にまとめてる以下記事もご確認ください。
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LINEMOのデメリット!申し込む前に押さえておきたい注意点!
留守番電話が使えないなど、LINEMOにはデメリットもあります。安さで魅力的な点も多いですが、注意しなければいけない点もしっかりおさえておきましょう!
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申し込みやサポート対応はオンライン受付に限られる
LINEMOはオンライン受付限定のプランで、ソフトバンクショップや家電量販店のソフトバンクコーナーでは契約できません。
さらにわからないことに関するサポート対応も、店頭や電話では行ってもらえません。

LINEMOの問い合わせは、LINEMOの公式サイトやラインアカウントからチャットで行うしくみとなっています。
申込みやサポート対応を店舗で親切・丁寧に行ってもらいたい方にとって、LINEMOは使いづらいと感じる可能性があるのでご注意ください。
留守番電話などの通話機能で使えないものがある
元々電話での通話が少ない人向けのプランという事もあってか、以下の通話機能は提供されない予定です。
提供されない通話機能
- 留守番電話
- 転送電話
- 割り込み電話
- グループ電話
- ナンバーブロック
- 迷惑電話ブロック
通話はLINEがほとんどで気にならない方は問題無いかもしれませんが、留守番電話が使えないのは少し不便かもしれません。
20GB以外のプランは未提供
LINEMOは20GBプランのみで提供されていて、3GBや5GBなど他の容量では契約できません。
20GBだと多すぎるのでもっと安いプランを使いたい、反対に20GBでは足りないといった方は、他の格安SIMなどをご検討ください。
例えばソフトバンクは格安SIMのY!mobileも展開中、Y!mobileなら3GB 1,980円(税抜)や25GB 3,780円(税抜)のプランも選べます。
Y!mobile公式サイトLINEギガフリー対象外のサービスもある
LINEが使い放題になるLINEMOのLINEギガフリー対象サービスですが、LINEの機能の中にはギガフリー対象外のものもあります。

- トークでの位置情報共有
- トークでのジフマガ、Shoppin'、Live利用
- トークの「みんなで見る」機能でのYouTube閲覧
- ニュース記事詳細閲覧
- OpenChat、スタンプショップ、着せかえショップ、LINEファミリーサービスの利用
- 海外アプリストアのLINEやLINE Liteの利用
- 他社アプリやサイトへの接続
トークや音声通話、ビデオ通話、LINE Payなど様々な機能がLINEギガフリー対象ですが、外部サービスの利用など細かい部分では通信量が消費されるのでご注意ください。
速度は時間帯により制御の場合あり、5Gエリアはまだまだ狭い

引用:LINEMO公式サイト(https://www.linemo.jp/)
LINEMOではお昼や夕方といった混み合いやすい時間帯も繋がりやすいという触れ込みですが、「時間帯により速度制御の場合あり」という注意書きが公式サイトにあります。
常時フルスピードで通信できるとは限らないことに、注意が必要です。

ソフトバンクのキャリアメールは使えなくなる
LINEMOはソフトバンクの新プランですが、ソフトバンクのキャリアメールに対応していません。(2021年3月時点)

家族や友人などとキャリアメールでやり取りしている方は、ご注意ください。

LINEMOはどんな人におすすめ?乗り換えるべき?
LINEMOがどんな人におすすめなのか、メリットとデメリットを踏まえつつまとめました。

- とにかく安く、大容量のプランでスマホを使いたい
- 通話はあまりしない、LINEの無料通話を使える環境がある
- キャリアメールを利用する機会はない
- サポート対応は、店舗や電話で行えなくても大丈夫(LINEを使って自分で相談するなどの対処ができる)
LINEMOはキャリアメールやサポート対応が削られていて、オンライン受付であるために割安なプランとなっています。
オンラインでの様々な手続きが難しく感じる、不便に感じるという方は、同じソフトバンク系列だと従来の店舗サポートがあるソフトバンクやYモバイルを利用するのがおすすめです。
また20GBは多すぎる、もっと少なくてOKという方も、Yモバイルなどのもっと安価なプランを選びましょう。
オンラインでの受付やサポートなどに問題がなく、とにかく安く大容量の通信をしたい方は、LINEMOを申し込んでみてください。
LINEMO公式サイトまとめ
今回は、LINEMOの特徴について解説しました。
ポイント
- LINEMOは月額2,480円(税抜)で、20GBの大容量通信ができるオンライン受付の新プラン
- 5GやeSIMにも対応、国際ローミングで海外利用もできるが、データ通信は別途料金が発生する
- 通話は30秒20円、かけ放題はオプション対応
- ソフトバンクと比べてもLINEMOは割安
- LINEMOのサポートはLINEアプリや公式サイトでのチャット対応に限られる
- キャリアメールの提供はない(2021年3月時点)
非常に安価なLINEMOですが、サポートがオンライン対応のみだったりキャリアメールが未提供だったりといった注意点もあります。
LINEMOが本当に自分にとってベストな選択肢かどうか、今回の解説を踏まえてじっくり検討してみてくださいね。
LINEMO公式サイト