

海外に行く際に気になるのが、スマホのことですよね。
異国の地となると、なにかと調べることも多いですし、スマホで地図がさっと見れれば非常に便利です。しかし、同時に気になるのが海外での利用料金。
「海外で使用して高額請求が発生してしまった!」
というのはよくある話ですから、事前にしっかり確認し、無駄なお金が発生するのは避けたいところです。
私もかつて大手携帯会社で働いていた時は、海外での使用したことによって数十万円にもなった請求書を手に「知らなかった。どうにかならないものか」という相談をよく受けていました。
海外料金って上限なく上がってしまうので、本当に大変なんです…。
ということで、この記事ではUQモバイルが海外では使えるのか、料金はどうなるのかを1つ1つ解説していこうと思います。
同時に海外で安くスマホを使う方法をいくつかご紹介いたしますので、合わせて参考にしてみてくださいね。
結論:UQモバイルは音声通話とSMS(ショートメッセージ)のみ可能!
まず、ズバリ結論から言うと、UQモバイルでは音声通話とSMS(ショートメッセージ)のみ海外でも使用可能です。
しかし、「データ高速」「データ無制限」プランを契約している方はSIMカード自体に音声通話機能が付いていませんので、海外でも音声通話は使うことができません。
国際電話は「スマホプラン」「おしゃべりプラン」「ぴったりプラン」「データ高速+音声通話」「データ無制限+音声通話」を契約している方のみ可能となります。

UQモバイルは海外でデータ通信はできない!LINEもダメ!
先ほども触れたように、UQモバイルは海外では音声通話のみ利用することが可能です。
言い換えると、データ通信はできないということです。


スマホのデータ通信ができないということは、もちろんメッセージアプリLINEも使えないということになりますし、その他データ通信を必要とするアプリやGoogle mapも利用できません。
ただし、WiFiに接続することで、データ通信をすることは可能です(この辺りは後述しています)。

音声通話とSMSをを海外で使うための事前の手続きは不要!
なお、UQモバイルを海外で利用するために事前にオプションに加入する等の手続きは必要ありません。
お手持ちのスマホが海外対応であれば、そのスマホを持っていくだけでOKです。
UQモバイル国際電話の料金
ではここでUQモバイルの国際電話の料金を確認してみましょう。
UQモバイルはau回線を利用していますので、国際電話はau利用時と同じ料金が発生します。
ただし、どこの国からどこに国に電話をかけるかによって通話料は大きく異なります。例えば、旅行先として人気な、韓国、アメリカ、中国の場合料金は以下のようになります。
渡航先での国内通話 | 日本への国際電話 | 日本以外への国際電話 | 渡航先で着信した場合 | |
韓国 | 50円 | 125円 | 265円 | 70円 |
アメリカ | 120円 | 140円 | 210円 | 165円 |
中国 | 70円 | 175円 | 265円 | 145円 |
多くの方が渡航先から日本への通話料が気になると思うのですが(上記の例だと2行目ですね)、1分あたり125円〜175円と非常に割高なのが分りますね。
UQモバイル国際SMSの料金
SMS(ショートメッセージ)の場合は1通あたり100円と一律で決まっています。これはどこの国からであっても変わりません。
なお、受信者する側はお金は発生しません。

海外でスマホを安く使うには?
ここまで読んでいただいて感じたかとは思うのですが、正直UQモバイルを海外でそのまま使うのは高すぎませんか?


ではでは、ここからは海外でお得にデータ通信を使う方法をご紹介します。
データ通信さえ安くすることができれば、音声通話はLINEの無料通話で代用できますからね。べらぼうに高い国際通話料金を払う必要も無くなりますよね。

結論:ポケットWiFiが一番確実、無料WiFiが一番安い!
海外でスマホを安く使うには以下3つの方法があります。
- 現地の無料WiFiを利用する
- 現地のプリペイドSIMカードを購入する
- 日本でポケットWiFiをレンタルする
それぞれの詳細は後ほど詳しく見ていきますが、結論からいうと、日本からポケットWiFiを持って行くのが一番確実と言えるでしょう。
現地の無料WiFiを利用する場合は、一番安く済ませられますが、利用できる場所が限られているので便利とは言い難いです。
また、現地でSIMカードを購入する方法は、確実かつリーズナブルですが、現地で購入できる程度の言語スキルが必要になります。
とにかく安く済ませたいという方は現地の無料WiFi、現地でSIMカードが用意できるという方は現地SIMカード、それ以外の方はポケットWiFiをレンタルするとよいと思います。
それでは1つ1つを詳しくみてみましょう。

現地の無料WiFiを利用する!
まずは、WiFiを利用する方法です。
海外ではカフェやホテル、市街に無料のWiFiが充実している場合が多く、それらを利用すると無料でデータ通信ができるようになります。
データ通信ができればLINEはもちろん、地図アプリが使えるようになるので非常に便利ですよね。
電話もLINEの無料通話であれば、海外であっても無料で使うことができますから、高いお金を払って国際電話を利用するよりよっぽどお財布に優しいと言えるでしょう。
ただ、海外の無料WiFiはセキュリティーが非常に弱く、あなたのスマホがハッキングされ大切な個人情報が盗まれてしまう可能性も十分にあります。無料WiFiに繋いでいる時には、住所やクレジットカード情報を入力をすることは避けましょう。

現地のプリペイドSIMカードを購入する!
続いては、現地のプリペイドSIMカードを購入する方法です。
海外では、誰でも購入できるプリペイドのSIMカードが販売されている場合があります。音声通話機能がついたものから、データ通信専用のSIMカードまで様々な種類がありますから、ご自身の用途にあったものを購入しましょう。

なお、お手持ちのスマホにSIMロックがかかっている方は、そのSIMロックを解除をしないと海外のSIMカードを使うことはできません。SIMロック解除の方法は、auSIMロック解除方法、ソフトバンクSIMロック解除の方法、ドコモSIMロック解除の方法を参考にしてくださいね。
SIMロックがかかっていないスマホ(すでにSIMロック解除済みのスマホ/SIMフリースマホ)を利用している方は、そのまま海外のSIMカードを使うことができますので、ご安心ください。
なお、現地でSIMカードを購入することが可能かどうかは、渡航する前に確認しておくことをオススメします。

日本でポケットWiFiをレンタルする!
最後は海外用のポケットWiFiをレンタルする方法です。
こちらは日本で渡航先で使えるポケットWiFiをレンタルし、渡航先に持って行く方法です。現地に着き次第すぐにインターネットが使えるのは非常に便利ですよね。

ポケットWiFiは事前に申し込みをしておくと、空港で受け取りをすることができます。渡航先によっては価格やプラン内容は異なりますので、いくつかの会社を比べてみることをオススメします。
大手だと、グローバルWiFi、
jetfi、
イモトのWiFiあたりが価格もリーズナブルで信頼できるサービスを提供していると言えるでしょう。

電話はIP電話に転送しておくことも可能!
さて、ここまでは主にデータ通信の話でしたが「海外で電話番号の電話も使えないと困る、LINEの無料通話はダメ」という方もいらっしゃるでしょう。
そんな方にオススメしたいのが、事前にIP電話に電話を転送設定しておく方法です!

なんだかややこしく聞こえますよね(笑)1つ1つ順番に見ていきましょう。
まず、IP電話というのはインターネットを使った通話のことです。仕組みとしてはLINEの無料通話とほとんど同じですが、LINEの無料通話とは異なり050で始まる電話番号が存在します。ですからLINEのお友達でなくてもその電話番号を使って通話ができるんです。

IP電話を使うには、事前にIP電話サービスを契約しておく必要があります。
IP電話サービスは多数あるのですが、私が利用しているのは楽天コミュニケーションズが提供している「SmartTalk」と呼ばれるサービスです。
SmartTalkでは登録料や月額利用料は無料で、純粋に通話した分だけの通話料が発生します。登録もクレジットカードがあればあっという間にできますし、専用のアプリもあるので誰でも簡単に利用できるのがメリットですね。

通話料はなんと、30秒につき8円です!

そうなんです。冒頭でご紹介したauの通常の国際電話は1分で100円以上しましたよね。それがIP電話なら1分で16円におさまるんです。これなら通話料をそこまで気にすることなく海外でも通話ができますよね。
通話料の詳細
- 海外にいる人がSmartTalkを使って日本に発信:30秒8円
なお、海外で電話を受け取りたい場合は、IP電話サービスを契約するだけでは足りません。
IP電話で使えるのは、あくまで専用の050番ですから、あなたの電話番号に電話がかかってきた時に、その電話を050番に転送する手続きをしておかなければならないんです。
もちろん、直接050番にかかってきた電話は受け取れますが、知り合い全員に「今度1週間ハワイに行くから、その間はこっちの050番に電話してね」なんて言うのは面倒ですよね(笑)
ということで、事前にあなたの電話番号にかかってきた電話を自動で050番に転送する手続きを取っておきましょう!
UQモバイルの場合、転送電話は無料で利用可能です。
- 1424に発信
- 転送したい050番の電話番号を入力
上記のように手続きをすると、かかってきた電話がすべて050番に転送されます。日本に帰ってきて、転送をストップしたいときは1420に発信しましょう。

海外で電話受けた場合の通話料は
通話料の詳細
- 日本にいる人があなたの電話番号に発信:日本にいる人に、通常の通話料が発生(多くの場合30秒あたり20円)
- あなたの電話番号から050番に転送:UQモバイルの通常の通話料が発生(30秒あたり20円)
- 050番での通話料:30秒8円
の3つが発生し、2つ目と3つ目をあなたが負担することとなります。
つまり、海外で着信した場合は1分あたり56円ということですね。日本国内の通話料と比べると少し高めですが、通常の国際電話よりはかなり安いです。
「海外でも通話ができないと困る!」と言う場合はぜひ活用してみてください。
データ通信必要なし!オススメ地図アプリ!
最後に、データ通信をしなくても使えるオススメ地図アプリをご紹介したいと思います。
海外に行く際に地図があるのとないのでは大きな差ですから、事前のダウンロードがとってもオススメです。maps.meは誰でも無料でダウンロードできるアプリです。
事前に渡航予定の国(地域)の地図データをダウンロードしておくことで、データ通信をしていなくでも地図を見ることができます。自分の位置もリアルタイムで地図上に示してくれるので非常に便利です。

iPhoneの方はmaps.meダウンロードから、Androidの方はmaps.meダウンロードからアプリをダウンロードしてくださいね!

もしくは、Google mapのデータをダウンロードしておくことも可能です。こちらは、わざわざ別のアプリをダウンロードしておく必要がないので便利ですし、最新の地図情報がダウンロードできるのがメリットです。
Googleアカウントにログインした状態で、Google mapアプリから「オフラインマップ」をタップ
「ダウンロード」をタップ(ダウンロード時はWiFi環境が必要)
オフラインでも利用可能に!
ただ、Google mapの場合、オンフラインだと徒歩での経路を表示することができません。先ほどご紹介したmap.meの場合は、徒歩の経路も表示可能ですので、徒歩移動が多くなりそうな方はmap.meの方が便利かもしれません。
徒歩の道順は表示不可。車の道順であれば可。
どちらも無料ですので、不安な方は両方ダウンロードしてみて便利そうな方を使ってみるのも良いと思います。
まとめ:UQモバイルは海外では音声通話とSMSなら利用可能。ただ日本からポケットWiFiを持っていけばデータ通信もできてLINE無料通話も使える!
いかかでしたか。今回はUQモバイルを海外で使う場合の注意点や料金をご紹介しました。
UQモバイルの回線は海外では音声通話とSMSのみ利用可能ですが、スマホ自体は工夫をすれば不便なく海外で使うことが可能です。
だだし、海外でそのまま音声通話を利用する場合は、利用料には気をつけてくださいね。「帰国したらLINEモバイルの数十万の請求があった」なんてことになったら、せっかくの楽しかった旅行の思い出も台無しですし、本当に笑えないので…(笑)
やはり、通話は緊急時用と考えていた方が安心だと思いますよ。
では!ポケットWiFiレンタルを申し込んだり、地図アプリをダウンロードするなど、事前にしっかり準備をしてより快適に海外でスマホを使ってください!